青春18きっぷの東京~名古屋~大阪間移動方法まとめ【所要時間などを徹底比較】

旅行術

東京・大阪・名古屋という日本の三大都市を繋ぐ東海道本線は、青春18きっぷのシーズンになると多くの長距離旅行客が利用する路線です。
しかし、東京~名古屋~大阪間は東海道本線以外でも、それほど遠回りせずに他の路線で移動することが可能です。

本記事では東京~名古屋と名古屋~大阪に分けて、それぞれにおける複数のルートを所要時間や特徴について比較検討します。
各路線の詳細については、リンク先の記事を参照してください。

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東京~名古屋

結論を先にまとめると

  • 利便性・所要時間重視なら東海道本線
  • 歴史を感じる旅が好きな人は御殿場線経由
  • 車窓を楽しみたい人は中央本線

となります。

堂々たる大幹線の東海道本線

所要時間目安:6時間半

最も一般的なルートです。
東海道本線は沿線人口にも恵まれているために普通列車の本数も多く、事前に計画をしなくてもどんどん先に乗り継いでいくことができます
また気軽に途中下車して休憩できるのも、東海道本線ならではの利点です。

車窓が素晴らしい路線、とまでは言えませんが、所々太平洋を眺めることができる他、富士山も見ることができます。
特に小田原からしばらくの根府川駅前後の海は絶景です。

実は富士山が海側からも見える場所が2箇所があります。
一つ目は富士川駅を出て新幹線と交差してからしばらくの間。
もう一つは由比駅を出てトンネルに入るまでの間です。
2つ目の区間の方が長いです。
ちなみに少し前に「海側から見える富士山」を使ったトリックが出てくるサスペンスドラマを見たことがありますが、このサイトを見てくれた方ならそんなことはすぐに分かるものです。

また静岡駅からしばらく走った島田~掛川間では、右に左にカーブしながら牧の原台地の茶畑の中を走るのも心和む風景です。
新幹線「のぞみ」なら瞬く間に通過してしまう、東海道の静岡の風景を普通列車で楽しみましょう。

ところで、青春18きっぷでの東海道本線の道中でしばしば話題になるのが、快速列車の運転が基本的に無くなる熱海~浜松間の「難所」をいかに克服するかです。

まあ青春18きっぷであちこち行っている人は、この程度は難所でも何でもないことは分かっていると思いますが、そうはいってもロングシートの列車で数時間各駅停車に乗り続けるのは、確かに疲れることではあります。
この点について私は中間地点となる静岡駅で途中下車して、気分転換することをお勧めしています。
商業施設は充実しているし、客の入れ替わりが激しいので始発でなくても座れる可能性は高いです。

御殿場線経由で栄枯盛衰を味わうのも面白い

所要時間目安:1時間半(東海道本線だと同区間は1時間)

国府津~沼津は御殿場線経由でも通過できます。
御殿場線はかつては東海道本線の一部を形成していました。
しかし蒸気機関車が主役の1934年、急勾配が輸送の障害となっていたために、丹那トンネルの開通に伴い東海道本線は現在のルートに切り替えられ、さらに戦時中は物資調達のために複線の線路の片方を剥がされて「単線化」されて現在に至ります。

現在でも路盤が欠けた橋脚や空しく口を開けたトンネルの跡が残っています。
列車に乗るのも良いですが、並走する国道を徒歩で移動して遺構を見学するのもおすすめです。
御殿場線経由の難点としては、山越えとなる山北より先の運転本数がやや少ないのと、東海道本線最大の見せ場の一つである、根府川付近の相模灘と海岸線の景色が見れないことです。

車窓重視派は中央本線経由がおすすめ

所要時間目安:7時間半

長野県の諏訪湖を経由して名古屋に至るルートで、大半の区間が山間部です。
と聞くと物凄く遠回りの経路に感じますが、実際にはそこまで距離は変わりません。
特に東京側の出発地が中央線沿線の場合は、混雑した電車で新宿や東京に出るよりも、快適に列車の旅が楽しめます。

他方、車窓は断然東海道本線よりも優れているので、東京側が中央線沿線の人には特におすすめできる選択肢です。
甲府盆地のパノラマ・南アルプスの秀麗な山麓・諏訪湖とその周辺の行楽地の雰囲気・木曽路の山あいなど、日本の屋根を走る路線の自然の風景は変化に富んでいます。
ただし、本数はそれほど多くないで、行き当たりばったりで出発するよりはある程度の計画をしてからの方がよいでしょう。
特に塩尻~中津川間は普通列車が数時間毎の運転なので要注意です。

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名古屋~大阪

  • 東海道本線はやはり早くて便利
  • 関西本線はローカル線に転落した幹線の雰囲気
  • 1日がかりで紀勢本線から黒潮を眺めるのも良い

新快速が速くて快適な東海道本線

所要時間目安:3時間弱

この区間の東海道本線は、岐阜~米原を挟んで新快速が頻繁に運転されているので、非常に利便性が高いです。
大垣~米原間の途中の関ヶ原付近以外は車窓には大した特徴がありませんが、新快速で京都から並走する各駅停車を抜いていくのは爽快です。

新快速で大垣に着いて米原行きの普通列車への乗り換えダッシュは、青春18きっぷシーズンの風物詩として知られています。
この席取りバトルに参戦するのも思い出ですが、大垣~米原間の乗車時間は短いので、周りに流されてムキになる必要はないと思います。

ノスタルジーに浸るなら関西本線で

所要時間目安:4時間

名古屋から津・奈良を経由して、ミナミの天王寺に至る関西本線も選択肢になります。
関西本線はかつては気動車ながら準急「かすが」が、名阪輸送では最速列車であった時代もあります。

それも東海道本線の電車のスピードアップや、速くてデラックスな近鉄特急の攻勢を受け、さらには新幹線の開業で東京から直通する夜行列車も削減される憂き目にあいます。
現在では天王寺~奈良と名古屋~亀山といった都市近郊区間は息を吹き返していますが、その間の区間はなおも非電化で、構えだけは立派なローカル線の様相です。
特に亀山駅などに往時の賑やかな雰囲気が残っています。

紀伊半島周りの紀勢本線経由だと?

所要時間目安:1日

かなり遠回りになってしまいますが、名古屋から紀勢本線で紀伊半島を一周しながら大阪に辿り着くというルートも考えられます。

車窓は言うまでもなく素晴らしいのですが、 残念ながら特に車窓が綺麗な多気~新宮~紀伊田辺の普通列車の本数が少ないのが難点です。
朝早くに名古屋を出ると、普通列車だけを乗り継いで深夜に大阪には着きますが、途中特急でワープを挟んだ方が現実的だといえるでしょう。

なお名古屋から快速「みえ」に乗ると第三セクターの伊勢鉄道経由になり、追加料金が必要なので要注意です。
それを避けるには四日市から亀山まで行き、そこから紀勢本線の列車に乗ることになります。

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心豊かな「貧乏旅行」を

関西出身で大学入学を機に東京に移り住んでいる私は、学生時代から東京~大阪を普通列車で何往復もしてきました。
やがて社会人になると余暇が減り金は増えて、新幹線利用が多くなりました。
コーヒーとアイスクリーム(セットで買うと50円引きになります)を前にして、270㎞で走るリクライニングシートに座って昔を思い出したものでした。

しかしまもなくすると、卒業したはずの青春18きっぷによる貧乏旅行が恋しくなり、今でも年に数往復(用事もなく)この区間を普通列車で行き来しています。
それぞれの路線・それぞれの区間に特色があり、沿線風景や乗客の移り変わりなど、意識の持ち方を変えると様々な楽しみ方ができます。
そしてそれは時間という財産を有した者の特権なのです。

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