【保存版】青春18きっぷ対応、東海道本線の旅を徹底解説【乗り換えや見所、新幹線の使い方】

幹線
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東海道本線は東京から大阪を経て神戸を結ぶ、言わずと知れた日本の大動脈。
沿線人口が多いため普通列車の本数も多く、青春18きっぷ利用でも比較的走破しやすい路線といえますが、それでも1日がかりの旅程となります。

本記事では東京から関西までの旅程を、移動ではなく旅行と再認識し、いかにして旅行を楽しくするかについてを紹介していきます。

ちなみに東京から名古屋までは、中央本線経由というルートもあります。
目的地・時間によっては有力な選択肢になりえます。

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東京~熱海間はグリーン車も検討したい

東京駅を出発

東海道本線と東北本線の始発駅である東京駅は、日本を代表する駅らしい立派な駅舎に復元されています。

上野東京ラインの開業によって便利になった一方で、東海道本線の始点としての性格は薄れ、東京駅からは座りにくくなったのも事実です。

「東海道線の電車」でボックスシートがある号車は、1,2と9,10( 9,10はロングシートの場合あり)、それから長い15両編成の場合は14,15号車です。

グリーン車は4,5号車で、グリーン料金は平日980円、土日は780円(いずれも51㎞以上の場合)ですが、車内で買うと260円高くなります。

普段乗っている電車だからこそ、グリーン車で駅弁を広げて非日常を味わいたいところですが、グリーン車も自由席なので座れる保証はありません。

東京駅で買った崎陽軒シウマイ
脱日常のための演出に駅弁は最適な道具。
東京駅の売店を活用したい。

小田原からの車窓は東海道本線随一

旅行といっても、東京発車後しばらくはまだそのような実感はないかもしれませんが、横浜から戸塚まではちょっとした山越えがあります。
待望の海は平塚の手前の馬入川橋梁から見えますが、本格的に望めるのは国府津のあたりからでしょう。

東海道本線平塚手前の馬入川橋梁からの海
東海道本線で初めて海が見えるのは平塚の手前の橋梁から


いよいよ旅行気分になってくるのは、小田原を過ぎてからです。
とりわけ小田原の次の駅の早川から根府川、そして真鶴にかけては東海道本線屈指の景勝区間です。
右手にはミカン畑、左手には山が迫る海岸線が広がります。

東海道本線根府川駅付近の車窓
根府川駅付近の車窓

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静岡県は長い。熱海~豊橋

東海道本線の熱海駅
熱海駅に到着

熱海からJR東海の線路になり、それまでの15両編成だったのが、せいぜい6両となります。
熱海から豊橋までは快速運転が基本的になく、ここをいかにして通過するかがよく話題になります。

この区間の詳しい内容については

で解説しています。
ここでは端折って説明します。

静岡駅で途中下車がおすすめ

静岡駅の南口にある駅弁屋
静岡駅の南口には駅弁屋もある

熱海からは普通列車のみになり、編成も短くロングシートの車両ばかりになります。
多くの場合浜松で乗り換えになりますが、熱海から浜松まで2時間半が長いと感じるようであれば、ちょうど真ん中の静岡で途中休憩するのが良いでしょう。
朝東京を出ると昼時にこの辺りだと思います。

また静岡では乗客が入れ替わるので、始発列車でなくても座りやすいというメリットもあります。

海側からも富士山が見える!

熱海駅付近の車窓から見える温泉街と熱海城
熱海駅を出てすぐに街並みと熱海城が見える

熱海を出てすぐに温泉街と熱海城を見て、東海道本線で最長の丹那トンネル(7804m)に入ります。
ちなみにこのトンネルが開通する前は、現在の御殿場線が東海道本線でした。

東海道本線最長の丹那トンネルに突入
東海道本線最長の丹那トンネルに突入


沼津あたりからは富士山が右手に見えますが、東海道本線には海側の窓から富士山が見える箇所が二つあります。

一つ目は富士川を出てからすぐの区間、もう一つは由比を出てからトンネルに入るまでの区間です。
二つ目の方が距離が長く、海越しにそびえる富士山が美しく見えます。

駿河湾越しにそびえる富士山


静岡から先の島田~掛川は緑色の茶畑をカーブしながら進んでいく区間で、ここも撮影スポットとして昔から有名です。

東海道本線からの牧の原台地の茶畑
牧の原台地の茶畑


そして浜松を出て、弁天島あたりからは新幹線と共に浜名湖を眺めながら走る、やはり名所と謳われる所です。

新幹線と並んで浜名湖を渡る東海道本線の車窓
新幹線と並んで浜名湖を渡る
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快速が復活する豊橋~大垣

快速・新快速・特別快速、大した違いはない

大垣駅に到着した新快速電車
大垣駅に到着した新快速。
快速も特別快速もあまり変わらない。

豊橋まで来てようやく快速運転区間が始まります。
列車種別は「快速」「新快速」「特別快速」と3つありますが、停車駅の若干の相違によって区別されているだけで、京阪神地区のように快速が新快速に抜かれることはありません。

列車はたいてい大垣(一部は米原まで行く)行きで、快速運転をするのは名鉄と競争している豊橋~岐阜です。
車両も快適な転換クロスシートのものが使われており、小田原からずっと110㎞だった最高速度も120㎞になります。

貨物輸送の夢の跡、南方貨物線

豊橋を出て10分も経たない三河大塚~三河三谷間で遠くに海が見えますが、それも短い間だけです。
なお三河湾は蒲郡駅からも望まれます。

東海道本線の三河大塚~三河三谷間で海が見える
三河の海は蒲郡付近で見られる


大府からは明らかに線路のためと思われる用地が横に続いています。
これは1960年代に計画された「南方貨物線」の路盤です。

大府から笠寺まで旅客線に沿って進み、笠寺から分岐して名古屋貨物ターミナルに入る予定でしたが、鉄道の貨物輸送の急速な縮小により、1980年代に建設凍結された、「国鉄あるある」の未成線です。

東海道本線大府~笠寺間の南方貨物線のための用地
南方貨物線のための用地が続く


金山からは中央本線と名鉄、そして新幹線が近づいてきて、揃って名古屋に向かう華やかな区間となります。

名古屋は大きな駅ですが、乗り換えとなる大垣まであと30分程度です。さらに次の列車に座れない可能性もあるということもあり、敢えて途中休憩を挟む必要もないと思われます。

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本当の難関は大垣~米原

名物の「大垣ダッシュ」

東海道本線大垣駅での乗り換え
大垣駅での乗り換えの風景

日中、特に平日は米原方面へは大垣で乗り換えとなります。
短い乗換時間で、8両編成の列車から4、または6両の列車へと乗客が殺到する席取りバトルは、もはや青春18きっぷ利用期間の風物詩です。

これに参戦するのも思い出になりましょうが、30分毎に運転される米原行きに対して、大垣までの快速列車は15分毎なので、1本早い列車に乗って早めに並ぶという手もあります。
もっとも私なら、初めから座るのは諦めます。

関ヶ原を越える

東海道本線関ヶ原付近から見える伊吹山
伊吹山を見上げながら走る

普通列車の旅には、運転本数が少ない区間は車窓が良いという法則があります。

少ないといっても30分毎に列車がありますが、この区間は東海道本線にしては珍しく山間部の風景がしばらく続き、堂々とした伊吹山が望まれます。

関ヶ原付近は東海道本線で最も勾配がきつく、カーブも多い区間です。
特に下り線(大阪方面行)は20‰(水平距離1000mに対して20mの高低差があることを表す)の上り勾配が5㎞以上続くので、勾配緩和した別線が設けられており、貨物列車の他特急列車も別線を経由します。
この別線は途中の垂井には寄りません。
戸籍上では別線が東海道本線で、米原行き普通列車が走るのは垂井線と呼ばれています。
もちろん実際にはそんな紛らわしい案内はされませんが。

写真右端で分岐しているのが勾配緩和した別線

この区間を冬に移動すると、関ヶ原を境に突如として雪の量が変わることもあります。
また関ヶ原は古くから関西と関東の境目の一つとしても認識されており、東北本線における白河の関と同様に、東西両文化に跨る区間でもあります。

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新快速が疾走する米原~神戸

米原駅は鉄道のジャンクション

米原駅のホーム
東海道本線における会社の境界。
北陸本線もここから始まる。

新幹線の駅もあり北陸本線が分かれる米原駅は鉄道の要衝です。
ここからはJR西日本の区間になります。

乗り換える新快速電車は12両なので、座れないことはあまりないと思いますが、ここで休憩するのもよいでしょう。
真ん中のホームに駅そば兼駅弁屋があります。

米原駅5,6番乗り場のホームにある駅そば兼駅弁屋
5,6番乗り場のホームにある駅そば兼駅弁屋

京阪神地区の新快速は速い

新快速の新型車両225系
新快速の新型車両225系

米原からはJR西日本が誇る、そして関西私鉄各社が恐れる新快速に乗ります。
最高速度は130㎞。関東から来た人はそのスピードと快適さに驚くことでしょう。

京都から大阪・神戸を経て姫路までは、常に1社または2社の私鉄と競合しています。
混雑緩和が課題の関東と異なり、関西では乗客の獲得競争が盛んです。

琵琶湖線で琵琶湖が見えるのは一瞬だけ

米原から京都までは「琵琶湖線」の愛称を持つ区間です。
確かに近くを走るのですが、琵琶湖はほとんど見えません。

ただし、瀬田~石山間の瀬田川橋梁からほんの一瞬だけ、琵琶湖を眺められます。
新快速だと、南草津を出発して一つ駅(瀬田)を通過後、石山に停車する少し前です。
姿を見せてくれる時間が短いほど、その景色は印象的に思われます。

JR琵琶湖線の瀬田川橋梁から琵琶湖を望む
瀬田川橋梁から琵琶湖を望む


京都からは突然車内は混雑します。
京都から大阪の先、芦屋までは停車駅とカーブが少なく、130㎞運転が長い区間です。
並走する快速や各駅停車を次々と追い抜いていくのは実に爽快な気分です。
何だかんだで、青春18きっぷユーザーにとって一番の乗り得列車は京阪神の新快速でしょう。

大阪に到着。東海道本線はまだ終わらない。

大阪駅と駅ビル
新しくなった大阪駅

東京から556㎞。ようやく大阪駅に着きました。

しかし、東海道本線の終着は大阪ではなく神戸です。
西ノ宮を過ぎてからは右手に六甲山がだんだん近づいてきます。
やがて茶色一色の美しい阪急電車と並走すると三ノ宮。神戸市の中心はこの駅です。
引き続き高架を走り、元町を通過してついに終着神戸駅です。

JR神戸線から見る六甲山
六甲山が迫ってくると神戸は近い

神戸駅からは山陽本線となります。
山陽本線も瀬戸内海の風景が綺麗で列車本数も多いので、青春18きっぷ旅行に適した路線です。

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各区間の所要時間

おおよその乗車時間は以下の通りです。

  • 東京~熱海:2時間(普通)
  • 熱海~豊橋:3時間
  • 豊橋~米原:2時間(快速)
  • 米原~大阪:1時間半(新快速)

乗換時間は含んでいないので、実際には大阪まで9時間以上はかかります。
大阪から神戸までは新快速で25分です。

なお東京から熱海は「普通列車」となっていますが、京浜東北線や横須賀線電車と並走する大船までは、東海道線の普通列車は実質的には快速といえます。

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新幹線でワープするならどの区間が良いか

邪道ではありますが、途中新幹線を利用してショートカットする方法もあります。(通称・ワープ)

「一駅だけ自由席を利用すると特急券が安くなる」というシステムはよく知られていますが、東海道新幹線では2駅でもこの特定特急料金が適用される区間があります。
それは

  1. 東京~新横浜
  2. 三島~静岡
  3. 静岡~浜松
  4. 豊橋~名古屋

です。

このうち利用価値が高いのは2と3の区間です。
乗車券込みで2は1950円、3は2400円でワープできます。(いずれも2019年消費増税前)

ほとんどの場合は1時間に2本の「こだま」を利用することになります。

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東海道本線の旅を楽しもう

東海道本線に限らず、青春18きっぷ利用者が一番やってはいけないことは、何の目的意識もなくバッテリーを気にしながらスマホをいじり続けることです。

旅行の原動力は好奇心です。
せっかく非日常に身を置いて、東海道の風景を味わうことができるというのに勿体ない話だと思います。

逆にそういったことが魅力的と思われないのあれば、(できればWi-Fiとコンセント付きの)高速バスを利用した方が移動時間を有効に活用できスマートでしょう。

青春18きっぷは貧乏旅行の強い味方ですが、何も心まで貧しくなる必要はないのです。

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