その路線の車窓やダイヤについて、基本的に全区間に渡って紹介しています。
ここで言う「ローカル線」の明確な定義はありませんが、優等列車の運転が無い、あるいは都市間輸送より観光輸送に主眼が置かれている、などの一般的な傾向がある路線です。

震災から再出発した、大船渡線(BRT)で気仙沼から盛へ
大船渡線は東北本線の一ノ関駅から気仙沼・大船渡を経て盛駅に至る鉄道路線でした。気仙沼までは東西横断線として、気仙沼からは太平洋側の南北縦貫線の一画を成す、2つの性格を持っていました。しかし、2011年の東日本大震災で甚大な被害を受け、海岸...

政治家に捻じ曲げられた線路、大船渡線(鉄道)冬の旅行記
大船渡線は東北本線の一ノ関駅から気仙沼駅・大船渡駅を経て、三陸鉄道の盛駅まで至る路線です。北上山系を横断する一ノ関~気仙沼、及び海岸沿いの気仙沼~盛という、明確に2つの性質を持った路線です。2011年の東日本大震災により被災し、気仙沼~盛...

東北の真ん中を走る、陸羽東線冬の乗車記【新庄~小牛田】
陸羽東線は東北本線の小牛田駅と、奥羽本線の新庄駅とを結ぶ路線です。背骨のように南北に縦貫する幹線から東西方向に延びる、所謂「肋骨線」の一つで、「奥の細道湯けむりライン」の路線愛称でも知られています。仙台平野から奥羽山脈の分水嶺を越えて新庄...

骨密度の高い肋骨線、冬の仙山線快速列車の旅【仙台から山形へ】
仙山線は仙台駅から山形駅(実際は羽前千歳駅)へ至る路線です。東北を背骨のように南北に貫く東北本線と奥羽本線の間を横断する「肋骨線」の一つです。60㎞程度とあまり長くない路線ですが、敢えて仙山線の沿線を3つに分けると
仙台~愛子あやし...

二つの顔を持つ路線、石巻線の乗車記【石巻~女川・石巻~小牛田】
石巻線は東北本線の小牛田こごた駅から石巻駅を経て、女川おながわ駅に至る路線です。小牛田から女川まで直通する列車も多いですが、石巻を境にその沿線のイメージは大きく異なります。
2020年12月中旬に、石巻から女川に行き、すぐ折り返し列...

【私鉄ムードのゲタ電路線】仙石線(含・仙石東北ライン)の乗車記
仙石線は仙台市内のあおば通駅から、仙台・松島海岸を経て石巻駅に至る路線です。この路線は元々「宮城電気鉄道」という私鉄だったものの、戦時中に国によって買収された経緯があります。そのため都会の私鉄の支線のような雰囲気が漂っています。
以...

【昔急行が走っていた】姫新線・芸備線で姫路から広島までの乗車記
姫新線は姫路から津山を経て岡山県の新見へ、芸備線は新見から伯備線で数駅先の備中神代駅から三次を経て広島駅に至る路線です。中国山地に沿って東西を縦貫するなだらかな山岳路線で、さらに路線の歴史が旅に彩を添えてくれます。
姫路から広島まで...

「短期集中型」のローカル線、三角線普通列車の乗車記
三角線は鹿児島本線の宇土駅から三角駅に至る熊本県の路線で、列車は全て熊本駅から発着しています。「あまくさみすみ線」の愛称でも呼ばれるこの路線の営業距離は25.6㎞、所要時間も40分弱と短いローカル線ですが、その中にも見所が数多くあります。...

南国のローカル線、日南線の乗車記【車窓・ダイヤについて解説】
日南線は南宮崎駅から鹿児島県の志布志駅に至る路線です。宮崎から南に延びるローカル線ですが、山と海を抱いた沿線は風光明媚です。この路線は運行形態や車窓の雰囲気から
南国の海沿いリゾートの雰囲気を持った南宮崎~油津亜熱帯植物の生い茂る山...

最南端の西大山駅を経て、指宿枕崎線の乗車記【車窓やダイヤなど】
指宿枕崎線いぶすきまくらざきせんは鹿児島中央駅を起点に、薩摩半島の南東部の海岸線に沿って枕崎に至る路線です。錦江湾や桜島の景色も見ることができますが、沿線の象徴的存在となっているのはやはり「薩摩富士」こと開聞岳です。またJR線で日本最南端...