ブリュッセルからケルンへ、旧タリスのプレミアムクラスの乗車記【車内・食事内容】

ヨーロッパ鉄道

パリを起点にベルギーの首都ブリュッセルを経て、オランダのアムステルダムやドイツのケルンなどに向かう高速列車がタリス(Thalys)です。
フランス新幹線TGVをベースとした鮮烈な真っ赤な車両が使われています。

タリスの中で最高級クラスの「プレミアム」は、出発駅でのラウンジの利用権や自席での食事サービスが含まれた贅沢な旅を味わえます。
2023年6月初旬、ブリュッセルからケルンまでタリスのプレミアムを利用しました。

ブリュッセルから乗ったタリス

2023年10月にタリスとユーロスターは合併し、新たに「ユーロスター」というブランドに生まれ変わりました。
運行会社が変わるものの、旧タリスは相変わらず真っ赤な車両で運転されています。

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同じ一等車でもコンフォートとプレミアムは違う

旧タリスの車両には二等車と一等車の2種類が存在します。
一方で予約クラスは3種類あります。
というのも二等車のStandardスタンダードに加え、同じ一等車でもComfortコンフォートPremiumプレミアムの2種類のクラスがあるからです。

コンフォートは一等車に乗れるものの付帯サービスは無いのに対して、プレミアムには自席での食事サービスや主要駅でのラウンジの利用が含まれています。
またプレミアムでは変更・キャンセルが手数料なしでできるメリットもあります。

旧タリスのコンフォート・プレミアムの車内
旧タリスのコンフォート・プレミアムの車内

場合によっては大幅な割引が受けられるスタンダードとコンフォートと違って、プレミアムの料金はあまり大きく変動しません。
また、実際にはスタンダードとコンフォートは1カ月先でもだいぶ料金が上がっていることも多い(特に時間帯の良い便)です。
なので、区間・列車によってはプレミアムとコンフォートの価格差がほとんどなかったり、逆転しているケースさえあります。

そもそもプレミアムの料金自体がそこまで高くありません。
例えば、ロンドン発着の旧ユーロスターの最上級クラスBusiness Premierビジネスプレミアの料金は、パリ~ロンドンだと375€で固定。
一方旧タリスのパリ~アムステルダムのプレミアムの料金は150~220€です。
よってコンフォートで今一つ魅力的な料金が提示されていない場合は、いっそプレミアムを予約した方が良いと思います。

実際の予約はユーロスターのサイトから行うことができます。
詳しい予約方法や車内・サービスなど、タリスに関する全般的な内容はパリ発ブリュッセル行きの記事をご覧ください。

2022年10月にパリからブリュッセルまで乗ったタリス
顔が異なるが車内設備は同じ
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乗車記:自席での食事が楽しめるプレミアム

ブリュッセル南駅の隣にあるラウンジ

10日前に運行を開始した新規参入夜行列車の「ヨーロピアンスリーパー」の旅を終え、私の3週間の欧州鉄道旅行も実質最終日となりました。
欧州の首都の中心となるブリュッセル南駅の外に出て、すぐ隣にあるタリスラウンジ(ユーロスターと合併した現在では「ユーロスターラウンジ」の名称)を利用します。

ところで、ユーロスターとタリスが合併したとはいえ、ブリュッセル南駅で利用できるラウンジはそれぞれ分かれています。
旧タリスのプレミアムで入れるのは駅の隣にある「ユーロスターラウンジ」、一方の旧ユーロスターのビジネスプレミアに対応するのは「ユーロスタービジネスプレミアラウンジ」です。
間違えないようにしましょう。

ブリュッセル南駅にあるユーロスターの旧タリスラウンジ
旧タリスラウンジ時代のユーロスターラウンジ

タリスラウンジの内部は結構広く綺麗です。
充電・Wi-Fi・無料トイレ完備のセーフティーゾーンで、ジュースやコーヒーも自由に飲むことができます。
なおジュースは美味しかったですが、コーヒーはイマイチでした。

ブリュッセル南駅にある旧タリスラウンジの内部

時間になったので駅のホームに向かいます。
パリ・ロンドンなど各地から来た高速列車が、西ヨーロッパの要衝であるここブリュッセルで顔を揃えています。
ラウンジを出る際に聞いた時にはケルン行きは遅延無しとのことでしたが、時間になっても列車が来ません。
この日は早朝からアムステルダム中央駅が入線不可になっていたので、その影響でしょう。

食事はチョイスあり、アルコール付き

10分くらい遅れてケルン行きタリスが入線。
リニューアル済み編成と未リニューアル編成が混在していますが、私が乗ったのは未リニューアル編成でした。
先頭車両がプレミアム用の一等車になっているようです。

ブリュッセル南駅(Brussel-Zuid/Midi)出発後まもなく、食事のサービスが始まりました。
料理は2種類からチョイスできました。

台所でシチューを作っていそうな血色と人当たりの良い女性が、数か国語を操りながらブリュッセルから乗った客に配膳していきます。

タリスの食事は飛行機の機内食よりもずっとクオリティが上でした。
写真を見て分かる通り、とても「健康的な」メニューでパンも上等なものです。
ヌードルかライスか聞かれたのでヌードルを頼むと、フォーのようなものとローストビーフが出てきました。
アルコールも料金に含まれているのも嬉しい点です。

ストロングエールのLeffeはおすすめのベルギービール
この後コーヒーも付いてくる

食後のコーヒーを飲みながら広大な田園地帯を高速で走ります。
同じ一等車でもコンフォートでは若者グループや家族連れも目立ちますが、プレミアムの車内ではビジネスマンらしき客が多かったです。

ブリュッセルから40分程でリエージュ=ギユマン駅(Liège-Guillemins)に到着。
ベルギーの古都リエージュのこじんまりとした街並みは、川と山に囲まれていて印象的でした。
思わず降りたくなる街です。

ドイツへ入国、大聖堂の下へ

リエージュからしばらく走ると、国境を越えてドイツに入ります。
ベネルクス諸国やその周辺の国境にはそれらしき自然障壁も無く、いつの間にか国が変わっていたという感じです。

ライン川のほとりのケルン中央駅(Koeln Hbf)に着く頃、大聖堂の塔が見えてきます。
列車はこの先デュッセルドルフ方面に向かいますが、ケルンでほとんどの乗客が下車しました。

駅を出るとすぐ目の前に街のランドマーク、ケルン大聖堂がそびえています。
「壮麗」という言葉はこの建物のためにあるのかもしれません。
大きさばかりに目を奪われますが、近くから見るとその細部の精巧さにも感心します。

左の建物がケルン中央駅

ケルンはドイツで4番目に人口の多い都市で、古くから産業都市として栄えてきました。
中央駅の近くにはライン川に架かるホーエンツォレルン橋があり、鉄道の線路の横を歩くことができます。
渡った先からは大聖堂も見えるのでおすすめのスポットです。
それから、ビール好きなら小さいグラスで出される上面発酵の「ケルシュ」を飲むのも忘れないように。

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プレミアムはサービスの割に料金が安くおすすめ

一等車・ラウンジ入場・食事サービス込みで、しかも変更・返金も無料というプレミアムクラス。
客層も「ハイソ」な感じの人が多く、上級クラスらしい車内の雰囲気でした。

実は私は今回、そのプレミアムクラスをコンフォートクラスと同じ料金で予約することができました。
その費用は75€
2時間弱の乗車でこれだけのサービスが付いていることを考えれば、かなり納得のできる料金です。
実際にはこうしたケースは稀だと思われますが、鉄道旅行を優雅に楽しみたい人にとって、プレミアムクラスは利用価値の高い選択肢だといえます。

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