「旅名人の九州満喫きっぷ」活用ガイド【九州ネットきっぷによる補完戦略付き】

旅行術

「旅名人の九州満喫きっぷ」は普通列車でのんびりと九州を鉄道旅行したい人向けの切符です。
JR九州の各駅で買うことができ、値段は10,800円(3回分)です。

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「旅名人の九州満喫きっぷ」の概要

青春18きっぷの九州版ともいえますが、いくつかのポイントがあります。 それは

  • 3回(人)有効で、連続する日でなくてもよい(期間は3カ月)
  • JR九州のみならず第三セクターなどの私鉄にも使える
  • 通年販売である

ということです。
以下説明します。

日付は連続しなくてよい

東日本・北海道パスと違って、初日の利用日から3カ月以内であれば、残りの2日はどの日に使用してもかまいません。

旅行の途中で観光しかしない日があっても、1日分ムダにはなりません。
上手にスケジュールを立てて、有効活用したいです。

JR九州以外の私鉄に乗れる

ここが一番大きなポイントでしょう。
肥薩おれんじ鉄道・平成筑豊鉄道・松浦鉄道といった、魅力的な第三セクターの鉄道をはじめとした、九州のあらゆる鉄道に乗ることができます。

また地味に便利なのが、観光でお世話になる鹿児島・熊本・長崎の路面電車にも乗れることです。
朝、ホテルから駅への移動の時でも、路面電車の運転手に伝えると、その日の分を有効にしてもらえるそうです。

365日使える

青春18きっぷなどと違って期間限定ではないので、オフシーズンでも利用可能です。

蒸し暑い真夏や年末年始などの、混雑した時期に敢えて旅行に行く必要もありません。
行き帰りの飛行機や途中の特急の予約が取れなかったり、ホテルが割高で困るといったリスクも小さくなります。
これも重要なアドバンテージの一つです。

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「ぐるっと九州きっぷ」との違い

さて、類似品に「ぐるっと九州一周きっぷ」というものがあります。
「旅名人の九州満喫きっぷ」との違いを列挙すると

  • 連続する3日間有効
  • JR九州以外の交通手段は利用不可
  • 特急券だけで特急に乗れる(つまり乗車券は不要)

といったところです。
値段は14,000円と多少割高です。

特急券だけで特急に乗れる点が、「旅名人の九州満喫きっぷ」のビハインドですが、工夫をすることでそれを補うことができます。

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「旅名人の九州満喫きっぷ」はネット予約との相性が良い

普通列車の旅といっても、特急や新幹線を利用せざるを得ないケースというのはどうしてもあります。
ですが既に説明した通り、「旅名人の九州満喫きっぷ」では特急や新幹線には一切乗れません。

そこで登場するのが、便利で格安な「九州ネットきっぷ」です。

「九州ネットきっぷ」で都市間の特急に安く乗れる

九州ネットきっぷ」はJR九州が提供しているインターネット予約サービスで、乗車券と指定席特急券のセットで販売されます。
JR東日本の「えきねっと」やJR西日本の「e5489」と同じようなものだと考えてよいです。

九州の主要都市間で割引が適用され、例えば博多~長崎が最安で2300円、博多~熊本で2350円(つばめ限定)など、半額以下の設定になっているものもあります。

概ね、割引率が高く設定されているのは博多から各都市への区間です。

切符の受け取りが必要

予約するだけではなく切符を受け取る必要があります。
券売機はもちろん、みどりの窓口でも予約番号を伝えれば発券してもらえます。

基本的に受け取り前の変更は可能ですが、「早得7」などは変更が不可なので注意してください。

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「旅名人の九州満喫きっぷ」で九州一周もできる

「旅名人の九州満喫きっぷ」の最大の魅力は九州内のJR・私鉄問わず通年利用であるということに尽きます。

特に肥薩おれんじ鉄道や松浦鉄道といった海の景色が綺麗な路線や、石炭車が活躍していた時代の面影を残す平成筑豊鉄道にも乗ることができる、大変貴重な存在です。

これらの路線とJR各線、場合によっては新幹線とメリハリをつけながら九州を一周する旅行をすることもできます。
つまり、「九州ネットきっぷ」を補完的に利用することで、効率的で自由に、かつ安く旅行することが可能なのです。

豊かな自然と文化を持つ九州の旅行に、是非とも使いこなしたい便利な切符です。

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